作業療法士のこと

【学生相談】指導者からの評価に納得がいかない?

今回は

評価に納得いかない時の考え方

について解説します。

 

今日は学生の方から質問を頂きました。

こんにちは。初めて質問をさせていただきます。

私は国立大学の作業療法学生の4年生です。昨日、6週間の臨床実習が終わりました。

私はこの6週間死に物狂いで頑張り、時には寝る間も惜しんで乗り越えました。

しかし最終日に実習指導者から下された評価は最低評価のⅮでした。

私はこの評価にどうしても納得がいかず、ショックでその場で泣き出してしまいました。

自分が未熟であることは重々承知しています。しかしあれだけ頑張ってきたのに最低評価を受けたことに対してはどうしても納得ができません。

このような気持ちにどのように向き合って行けばいいのか教えてください。

まずは6週間の実習お疲れさまでした。

長い間気を張り詰めながら、実習に臨んだ姿勢には敬意を表します。

今回は僕の率直な意見を述べさせていただきます。

 

もし皆様の中で

  • 評価に納得がいかない
  • 評価に気持ちの整理がつかない
  • 理不尽にどうやって行動すべきかわからない

といった方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしてみてください。

いただいた評価は受け止める

まず結論から言うと

評価に納得がいかないからって

その場で泣き出してしまうのは甘い。

ということです。

 

少し厳しい回答になって申し訳ありません。

しかし質問者様の未熟な部分が露呈してしまったと思っています。

 

評価を聞いた時に泣いてしまったのは

バイザーからの評価に納得ができなかったからですよね?

それならなおさらバイザーの目の前で泣き出してしまうのはもってのほかです。

 

どんな状況であれ、自分の感情は自分で後始末をしましょう。

 

そしてバイザーも質問者様と同じ人です。

たしかに、いつだって公正な評価ができるとは限りません。

 

僕も実習のバイザーを経験した身ですが

いつだって誰もが納得するような公正な評価ができたとは思えません。

 

しかしバイザーの立場からすると

どんな評価であれ学生にはしっかりと受け止めてほしい。

と思っています。

 

バイザーも悩んで、学生の為に考えて出したのがその評価なのです。

その評価に対して泣き出してしまうことは

バイザーが質問者様の為に作った労力を無下にしてしまいかねません。

 

そのような行動は他者からの信頼を失います。

 

今後は行動を改めることをお勧めします。

貴重な失敗を無駄にしない

今一度冷静になって考えてみましょう。

今自分が変えられることは何でしょうか?

 

他人からの評価は、自分達にはどうすることもできません。

他人が自分のことをどう思うかは、いつまでも他人の自由なのです。

ましてやどれだけ納得ができなかったとしても

一度下された評価は覆ることはありません。

 

今自分が変えられることは

この経験を踏まえた上で、今の自分がどのように行動していくか?

なのではないでしょうか?

 

発明家のトーマス・エジソンも

メジャーリーガーのイチローも

実業家の松下幸之助も

数々の著名人は失敗を自分の力に変えて、成功を収めてきました。

”私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。”

トーマス・エジソン

”4000安打には、僕の場合、8000回以上悔しい思いをしている。その悔しさと常に、向き合ってきた事実は誇れると思いますね。”

イチロー

”世にいう失敗の多くは、成功するまでに諦めてしまうところに原因があるように思われる。最後の最後まで諦めてはいけない。”

松下幸之助

僕も数々の失敗した身から言わせてもらうのですが

失敗はいつだって貴重な経験です。

この経験をいかに自分のものにしていくのか。

今考えるべきなのは評価のことよりも、これじゃないでしょうか?

 

泣き出してしまうくらいのショックな出来事は

今後の自分を大きく成長させる原動力にもなります。

評価が良くない≠あなたに価値がない

誤解しないでください。

実習の評価が悪かったからといって

あなた自身の価値がないわけではありません。

 

実習の評価なんて、所詮自分の一部分を評価したものにすぎません。

他の人には評価されなかったけど

  • 自分にはこんな長所がある
  • こんな得意なことがある

そんな自分がいることに自信を持っていいのです。

 

いただいた評価はちゃんと受け止めてください。

しかし自分自身の価値を下げてしまう必要はありません。

必要以上に落ち込む必要も、自分を責めてしまう必要もありません。

 

自分なりに真面目に頑張って考えて悩んで

このような質問に至ったのだと感じます。

 

あなたは真面目に生きています。

どうかそれを忘れないでください。

まとめ:不公平で理不尽な世の中

少し説教のような文面になってしまって申し訳ありません。

しかし今回は賛否両論を覚悟して、僕の率直な意見を述べました。

そして僕の意見も一個人の意見にすぎません。

この意見をどう捉えて、どのように行動していくのかもあなたの自由です。

 

 

最後にこれだけは言わせてください。

 

あなたがこれから進む世の中は

思っている以上に不公平で理不尽です。

 

ある年の東京大学入学式で述べられた祝辞では、こんなお話があります。

(少し長いですが、すごく大事なことを仰っています)

 ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。

その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。が、しかし、昨年、東京医科大不正入試問題が発覚し、女子学生と浪人生に差別があることが判明しました。

(中略…)

あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。

そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。

あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。

世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。

そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。

【引用】平成31年度東京大学学部入学式 祝辞 

認定NPO法人 ウィメンズ アクション ネットワーク理事長
上野 千鶴子

残念ながら、世の中は自分の努力が報われるとは限らない世界です。

 

不公平で理不尽な世の中に対して、どのように生きていくのか?

 

こんな世の中を生きる僕たちは

いつまでもこの問題を問われているように感じます。

 

理不尽を学生の内から経験できたのは強みになります。

そして何よりあなたと同じように世の中の理不尽に苦しむ人もいるのです。

 

自分はこんな理不尽な経験をした。

だから自分はこう行動しよう。

理不尽にあった他の人に対してこう理解しよう。

同じように理不尽にあった人を助けよう。

 

自分にあった経験を、自分の強みに出来る。

そして理不尽に苦しんでいる人を理解できる。

助けることができる。

 

かつての僕と同じように現場で悔し涙を流してしまった質問者様が

心身共に成長している姿を心から願ってやみません。

kazu
kazu
ともかく自分を責めないでくださいね。