国立大学を卒業し、作業療法士として病院に就職。その後三度の転職を行い、現在は総合病院にて作業療法士として勤務しつつ、ブログや弾き語り配信を通して副業も行っています。
今回は質問をいただきました。
私はリハビリテーション専門学校の学生で今就職活動中なのですが、今どこの職場に入職すべきかがわかりません。
先輩にも相談したところ
「最初は大きい病院に入職した方がいい。」
「身障領域の職場に入職した方がいい。」
との意見を聞きましたが、先輩の言う通りに入職した方がいいのでしょうか?
それともkazuさんのおすすめする就職先などはありますか?
考えをお聞かせ願えたらと思います。
こういった質問は皆さまも日常でよく聞く内容ではないでしょうか?
しかしこのような質問をする方には、就職先を選ぶ前に大事な考え方が欠けています。
その考えを持つことで今後もブレない自分を持つことができるかと思います。
今回は就職選びに止まらず
- 自分の選択に対する大事にして欲しい考え方
について解説させていただきます。
自分だけの生き方の価値観を見つめること

最初に結論からいうと
まずは自分の生き方に対する価値観と向き合ってみる
ことをお勧めします。
反対に、他人の意見をそのまま鵜呑みにして進路を決めることはお勧めしません。
自分の価値観を見つけていないまま
と決めてしまうと後悔する可能性が高いです。
その人が言っている「良い職場」は自分にとって「良い職場」とは限らないからです。
そうですよね。
例えば、働き方に対する価値観にしても
- 一生懸命働いて出世して、いつかは役職に就くことを生きがいにしている人
- 仕事はほどほどに、それよりもプライベートも大事にしている人
- クライエントや同期などの職場内の人間関係を大事に仕事をしている人
- 家族を大事に仕事をしている人
と様々です。
他の人が良い働き方と思っているその価値観は、自分の価値観と必ずしも一致しないことは想像できるかと思います。
まずは
- 自分にとってどういう生き方をするのが自分らしいと思えるのか
- どんな働き方をするのが心から楽しいと思えるのか
自分なりの答えを出してみてください。
そして実際に他の人からおすすめされた職場でも
なぜおすすめなのか?それは自分にとってもいいのか?
必ず立ち止まって自分なりに考えてみましょう。
その価値観を実現できそうな選択肢を選ぶ

自分の価値観を見つけることができたら、その生き方を実現できそうな職場を調べます。
例えば僕が考えるとすると
- 将来は研究職に就きたいのなら、大学病院や研究にも特化している職場を選ぶのもいい
- 多少忙しくてもいいから、とにかく稼ぎたいのであれば、少しでも給与水準が高い職場がいいかも
- プライベートを充実させたいのであれば、それなりに福利厚生が充実している職場がいい
- 仕事以外にも優先してやりたいことがあるなら、正社員にこだわらなくてもパートタイムでの勤務でもいいかもしれない
- 同期がいるところがいいのであれば新規採用を多く採用している職場もいい
- 都会でバリバリ働きたい、実家に近いところでのんびり働きたい、と言うのであれば働く場所にもこだわっていいかも
といったところでしょうか?
このように自分の進路に関する選択はとにかく自分軸で考えていきます。
反対に
- 親を安心させたいからこの職場を選ぶ
- 友達が一緒に働きたいと言ってくれたからこの職場を選ぶ
- ネットでおすすめしていたからこの職場を選ぶ
- 転職エージェントにおすすめされたからこの職場を選ぶ
といった他人軸で進路を選択するのはお勧めしません。
仮にその選択肢を選んで後で後悔しても、その言ってくれた人は責任を取ってくれないですからね。
逆に自分軸で決めた進路であるならば、仮に後悔しても自分で選んだ道だから納得できる部分があると思います。
そもそも自分の人生ですから、自分の選択肢くらいは自分で決めたっていいですよね。
大事なのは、他人がこう言っていたから選択肢を選ぶ、のではなく
自分自身がどう働きたい、どう生きたいからこの選択肢を選ぶ
と考えることが大事かと思います。
実際に僕の価値観の例で解説

僕を例にして考えてみます。
僕は仕事だけではなく、プライベートも充実させたいと考えてます。
プライベートでは車でドライブにも行きたいし、趣味でギターの弾き語りもしたい。
副業をして自分で稼ぐ時間も設けたい。
僕は仕事の為に生きているわけではありません。
そして僕にとっては仕事も副業も趣味の弾き語りも、全ては自分らしく生きる為の手段にすぎません。
「仕事も副業もやってるのになんで弾き語りもしてるの?」
って聞かれることがありますが、僕にとっては仕事も副業も弾き語りも全ては自分らしく生きるための手段です。
そして平凡な作業療法士が少しずつ自由で豊かに暮らしていく姿を発信していきたいと思っています。
— kazu@作業療法士と個人事業主×リベ大生 (@kazu_8207) January 30, 2021
そして、たまには実家に帰って自分の家族との時間を過ごしたい思いがあります。
そして仕事では同じような年代・価値観を持っている人と一緒に仕事ができることを楽しく感じます。
職場内で出世したり、役職に就いたりすることにはあまり興味がありません。
仕事での年収も同年代平均額と同じであれば問題ありません。
(残業や昇給をしなくても自分の副業で年収をアップさせたいと思っています)
そして作業療法士という仕事には誇りを持って仕事をしています。
自分のペースで作業療法士の自己研鑽も欠かさずに行っていきたいという思いもあります。
以上のことから
- 同期や同世代の人がたくさん在籍している
- 仕事は基本的に定時帰り
- 基本的に飲み会や歓送迎会なし
- 新卒・中途採用を積極的に採用している
- 自己研鑽している同職種の人がいる
上記の思いをできるだけ多く叶えてくれそうな職場を選びました。
今では本業である作業療法士も副業も弾き語りもできる時間を持てて、とても充実した毎日を送っています。
そして、こうした価値観に関してはマップにしてまとめることをお勧めします。
僕はXmindというアプリを使ってマインドマップ上に自分の価値観を記載しました。
(例ですが僕は以下のようにまとめています)


こうしたマインドマップ上に考えをまとめると自分の考えが整理できるのでお勧めです。
(これは以下のリベラルアーツ大学の動画を参考にしています)
まとめ:選択はいつだって自分の価値観で決める
以上、自分の選択に対する大事にして欲しい考え方について
- 自分だけの生き方の価値観を見つめること
- その価値観を実現できそうな選択肢を選ぶ
- 実際に僕の価値観の例で解説
と僕なりの意見をまとめてみました。
就職にとどまらず、こうした進路に関する選択をする際は
他の誰でもない自分自身の価値観を明確にして行動していくことをお勧めします。
名著”嫌われる勇気”には
我々は他者の期待を満たす為に生きているのではない。
他者の期待など、満たす必要はない。
我々は自由を選びながら、なおかつ幸福を目指す存在なのです。
出典:嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え
とあります。
僕たちは誰でも自由かつ幸福に生きる権利がある。
つまり自分らしく生きる為の権利を持っています。
その為にもまずは自分だけの価値観を明確にしておきましょう。
それが自分自分らしく生きる為の重要な鍵となるはずです。