メンタルヘルス

【適応障害】になって見えた世界 その5

これは”【適応障害】になって見えた世界”というタイトルにて、かつて僕が適応障害になって経験したことを中心にお話しています。

※前回の続きです。

【適応障害】になって見えた世界 その4これは"【適応障害】になって見えた世界"というタイトルにて僕が経験したことを中心にお話しています。 ※前回の続きです。 ht...

※最初の記事はこちらです。

【適応障害】になって見えた世界 その1 こんにちは。kazuです。今日も皆さまお疲れ様です。 外は随分暑くなりましたね。外出自粛が続く中、皆様は体調は崩されていないです...

 

それから僕は起きたらすぐに外に出て散歩をし、買い物に行って家族に料理を振る舞うなど、少しずつ生活の活力を取り戻していきました。

関わりを避けていた家族とも友人とも関わるようになり、そして今後に向けても少しずつ考えるようになりました。

 

また現職についても、あれから上司と数回にわたって直接面談を行い、自分の体調のことや、今過ごしている生活のことを報告し、話し合いました。

 

上司は僕の為に職場復帰プランを考えていると教えてくれました。

 

「まずは職場に慣れることから始めてみよう。

最初は職場に来ることから始めて、すぐに帰る。

そこから2時間、3時間、半日、終日と時間を増やして行こう。

そうすればきっと職場に復帰できる。」

 

上司は力強く僕に伝えてくれました。

 

 

しかし以前勤めていた職場への復帰に関しては本当に悩んでいました。

 

 

家族とも相談したのですが、やはり過去に体調を崩す要因となった場所。

あの時に苦しんだ厳しい人間関係、多忙すぎる業務

あの苦しい思いをもう一度経験するのではないかと恐れていました。

 

 

幸いにも職場の方々はいい人ばかりで、上司も僕のために貴重な時間を使い、行動してくれるような人でした。

そして僕は上司のことを心から信頼していました。

上司は僕の話に付き合ってくれると、上司はご家庭があるにも関わらず、夜遅くまで話を聴いてくれ、時には僕と一緒に飲みに行ってくれるような上司でした。

そして何より上司は自分の作業療法士という仕事に誇りを持ち、最後まで責任を持って一生懸命に向かい合うような姿で仕事をするような人でした。

 

 

そんな上司とは勉強会で初めて会いました。

勉強会で初めて席が隣になって、僕が発表したときは、自分の仕事に対する話で意気投合しました。

上司はそんな自分がいたことを嬉しく思い、現職へ僕を迎え入れてくれました。

僕もそんな上司の姿に感銘を受け、現職を選びました。

 

 

多忙で人間関係も厳しかった職場だったけど、上司のようにこんな自分に期待してくれて迎え入れてくれた人もいる。

そしてそんな人に心から感謝している自分もいる。

 

 

 

現職を退職するか、しないのか。

朝になって夜が明けるまで考えに考え抜きましたが

 

 

 

 

僕は退職することを選びました。

 

 

 

 

僕はその旨を上司に伝えました。

 

 

「今月をもって退職させていただきます。

休職して職場にご迷惑をかけているにも関わらず、このような決断に至ったこと、申し訳なく思っています。

 

しかしそれでも皆様にはどうしても伝えたいことがあります。

 

それは先生を始め、職場で関わっていただいた先生方には本当に感謝しているということです。

 

特に同じ職種である作業療法士の方々には心から出会えてよかったと感じています。

その中でも〜先生(上司の名前)は大好きと思っています。

 

意を決して前の職場を退職し、こちらに就職しましたが数々の貴重な経験をさせていただいたこと

そして少ない時間ながらも偉大な先輩の方々と一緒に仕事をさせていただいたこと

とても感謝している思いです。

そんな皆様と一緒に働くことができたことを光栄に思っており、こちらの職場に入ってよかったと思っています。

 

皆様にはご迷惑をかけたまま、このような決断になってしまい申し訳ありません。

 

何卒ご理解いただきますようよろしくお願いします。」

 

 

 

そしておよそ1週間後

 

 

 

上司からのメールが届きました。

 

 

「kazu先生へ

お身体が辛い中、連絡をくれてありがとうございました。

 

きっと熟考した結果だと思うので、先生の思いを尊重したいと思います。

部内でkazu先生の復帰プランを考えていたのですが、退職とありましたので、今後その手続きを進めていこうと思います。

 

真っ直ぐで素直なkazu先生の人柄、非常に貴重と感じていました。

kazu先生は自分の理解できる状況で相手に共感しやすく、真摯に悩みこむので、きっとたくさん疲れていたのだと思います。

今も思うことですが、患者様に向き合うのは本当にエネルギーを必要とします。

そして当院も激動です。患者様の世代も様々で病気や背景も一つひとつ異なります。

その上、各療法士が担っている職務内容も様々で、kazu先生のペースを大切にすることも難しかっただろうと思います。

 

 

kazu先生が

「もっと最適な作業療法はないか。」

「どうすれば良かったのか。」

と一生懸命に患者様と向き合っている姿を見て

何か協力できることはないか・・・と、うちの職場に迎え入れることと声をかけたこともあり、私の思いも複雑です。

 

きっとたくさんの思いもありますので、次の面談で話させてください。

結果的にkazu先生が体調を崩してしまったこと、心から申し訳なく思っています。

どうぞ、自分のお身体をご自愛ください。」

 

 

上司は僕のことをたくさん理解してくれていました。

 

上司は僕の姿に心から信頼していたからこそ

そして僕と一緒に作業療法士という仕事をお互いに高めあいたかったからこそ

そんな自分の職場に来て欲しいと思って、僕に声をかけてくれたのでした。

 

以前の記事でも説明したのですが

僕に対して

「発達障害の検査を受けた方がいいよ。」

と言った上司の言葉に悪意はなく

むしろ僕のことを本当に考えてくれたからこそ

僕の存在が本当にありがたいと思っていたからこその言葉だったと思うのです。

 

 

僕の存在にかつての自分と同じような姿勢が見えた。

作業療法士としての僕の姿に本当に期待していた。

 

だからこそ僕に「自分自身」をよく知って欲しいと思っていたが故の言葉だった。

 

そんな一生懸命で不器用な上司からの心からのメッセージなのだと思いました。

 

 

 

続く・・・

【適応障害】になって見えた世界  まとめこれは"【適応障害】になって見えた世界"というタイトルにて、かつて僕が適応障害になって経験したことを中心にお話しています。 ※前回...
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作業療法士/ブログ/ギタリスト/リベ大生/生き方を考えるOT 作業療法士が自由に豊かに暮らせることを証明したい。 僕もあなたも自分らしく生きていけるように。