こんにちは。kazuです。
今日も皆様お疲れ様です。
新生活は慣れてきましたでしょうか?
桜が舞い散る春は出会いと別れの季節でもあります。
最近のニュースでは、タレントの志村けんさんがコロナウィルスの感染により亡くなってしまったというとてもショックな出来事もありました。
当たり前の存在だと思っていたばかりに、僕にとってこのニュースは衝撃的で信じられないものでした。
ここでふと”別れ”に対して思うことがあったので、今日は自分の最近の心境についてお話していこうと思います。
別れはいつだって寂しいけど大事なもの

皆様は”別れ”に対してどのような思いがありますでしょうか。
卒業や転勤、失恋や死別、別れとは様々な形で訪れるものだと思います。
別れはいつも悲しく、寂しいものです。
しかし僕自身様々な別れを経験して感じるようになったことがありました。
それは別れも今を生きていく上でなくてはならない大事なものであるということです。
そして数々の別れを経験して思うことは
別れとは本当にいつ来るかわからない、そして急に別れが訪れることもある
今身近に関わってくれている人たちは、当たり前にいるようで実は当たり前ではない存在である
ということです。
それは親しい友人であっても、大事な家族であってもそう。
今目の前にいる人も、次の日には自分のもとを去っているかもしれない可能性があるということです。
そうですよね、転勤などの都合により急遽遠い場所へ行ってしまう可能性だってあるし、病気になって急に会えなくなってしまう可能性もある。
急じゃないにしろ、次第にすれ違って離れてしまう別れもあります。
人との関わりはいつだって有限です。
しかしこうした別れは悲しいことばかりではないと感じています。
僕は別れがあるからこそ、人は優しくなれる、今を真剣に生きることができる
と感じています。
皆様もいま目の前にいる身近な人が明日にはいなくなってしまうかもしれないと思うと、今ここにいることにありがたいと思うのではないでしょうか。
ずっと忘れることのできない別れ
僕自身もこれまで本当に多くの別れを経験してきました。
卒業でそれぞれの道を歩むことになった友人との別れ、恋人との別れ、好きなアーティストの突然の解散、好きな野球選手の退団、親しくしていたクライエントとの急な死別
どれも寂しい思いのする思い出ばかりです。
特に忘れられないのは大好きだった祖父との死別でした。
この出来事は今からもう十数年以上前になりますが、当時の祖父は僕より身長が高く、体型も筋肉質で病気とは無縁そうな人でした。
そして孫である僕に会うといつもニコニコして食事を作ってくれたり、大好きな将棋を一緒に指してくれました。
しかし祖父は過去に一度咽頭がんを発症しており、咽頭部を全摘出したため、電動式咽頭マイクを使用して会話をするような方でした。
そして僕が小学生高学年の頃、祖父に数か所の癌が転移していることがわかり、入院になりました。
入院のお見舞いに行ったときは、祖父は笑顔で力強く握手をしてくれました。
しかしある日突然様態が急に悪化。
元気だった祖父が急にベッドで寝たきりとなり、もう一度病室に向かった時は、祖父は人工呼吸器に繋がれている状態でした。
「おじいちゃん」と声かけても返事はなく、祖父が生きていることは心電図モニターでしか確認できませんでした。
その翌日、祖父は70代という若さで静かに息を引き取りました。
あまりにも急な死別であった為、その当時僕は祖父が亡くなったことをまだ信じることができず、息を引き取った姿を見ても、また元気に起きてくれるだろうと思っていました。
その証拠に祖父の手を握ると、僅かに生きていたころの暖かさが残っていました。
しかし力強く握ってくれた祖父の手はもう二度と力が入ることはありませんでした。
あの感触と光景は今でも忘れることはありません。
(僕がいま作業療法士となって、がんのリハビリテーションに携わるようになったのは、この経験が大きく関係しています)
別れが今を生きる私たちにもたらしてくれるもの
こうした苦しい別れも経験しましたが、今こうした出来事を振り返ってみると、別れは僕にとって大事な経験であったように感じます。
祖父との死別を通して感じたことは
人との関係は必ず別れが訪れる、そしてそのタイミングは誰にも分からない、明日にはもうその時が訪れているかもしれない。
だからこそ、今ここにいて関わってくれている人の存在に感謝できる
ということです。
今ここにいる人たちが、当たり前のようにここにいること。
実は、それは有難いことなんだということ。
そんな当たり前のようなことに感謝しつつ、こうして今関わってくれている人に尊敬をもって関わっていくようにしていきたいです。
今関わってくれている人とは
家族、兄弟、祖父母、親戚、友人だけでなく
今担当しているクライエントや直属の上司、部下や後輩
SNS上で関わってくれている人だってそう。
お互いが今ここを共に生きていることに感謝していきたい。
関わってくれている人と急に別れが訪れても後悔せず、納得できるような生き方をしていきたい。
そしてこれからも、いま、ここを真剣に生きる。