【適応障害】になって見えた世界 その3

僕が自宅で療養している頃

ある日職場の直属の上司から連絡が入りました。

確認してみると

「少し電話で話をさせてください。」

との言葉がありました。

僕は少し手が震えながら内心緊張した気持ちを隠しつつ

上司へ電話をかけました。

「もしもし?kazu先生?」

「はい…」

「今電話しても良かったかな?」

「大丈夫です…」

「眠れてる?今までずっと我慢してきたんだね。ごめんね。」

「今はしっかり休んで体調が良くなったらまた会って一緒に話そう。

仕事のことは心配しなくていいからね。」

上司は僕の体調を気遣ってくれました。

忙しいのにわざわざ連絡してくれて嬉しい。

ずっと見てきた自分の患者様を急に受け渡すことになって申し訳ない。

僕のことをいつまでも気遣ってくれる上司に頭が下がる思いでした。

しかし、ある言葉によってその思いは一気にかき消されました。

「kazu先生。これから私がいうことを良く聞いてね。」

「kazu先生がこれから作業療法士として働いていくためにね

自分のことをよく知っておくためにも」

発達障害の検査を受けた方がいいよ。」

????

僕の頭は一気に真っ白になりました。

発達障害?

それは医者からの診断?

それとも自分の独断で言っていることなの?

何より今までの自分をそういう目で見ていたの…??

あまりにも予想外すぎる言葉にただただ呆然としていました。

「これからのkazu先生の為にもね。絶対に知っておいた方がいい。」

「はは…そうですね。ありがとうございます…」

「検査の結果が出たらまた教えてね。」

「わかりました。また連絡させていただきます…」

僕は呆然としつつも冷静を装いながら上司との連絡を終えました。

そしてスマホを机に置くと

次第に激しい怒りがこみ上げてきました。

一緒に働いてきた人から今まで自分のことを

病的な目で見られていたことに心底腹が立ちました。

たった数ヶ月間、そういう目で自分をみていたのか。

結局部下の悪いところがあれば、そういった病的な目で判断しようとするのか…!

心の底から信じ切っていた直属の上司だったが故に

これ以上ないくらいショックでした。

弱り切っていた心にグサリと刃物を刺されたような思いでした。

僕は眠れることができない長い長い夜を過ごしながら

ある決心をしました。

もうこんな職場…辞めよう…

続く…

追記↓

今思うことですが、決してこの上司は

悪意があってこの言葉を選んだのではないと思っています。

それは僕がこれからの作業療法士として期待しているからこそ

自分とより向き合ってほしいと思っていたが故に言った言葉だと思います。

僕のことを思って上司なりに精一杯考えた結果がこの言葉だったのだと思います。

ちなみに後日、発達障害の検査を受けてみましたが結果は「障害なし」でした。

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