今回は
適応障害を克服した後も注意してほしいこと
について解説します。
僕は過去に適応障害になったことを経緯に
ブログまたはYouTubeで1次情報を発信しています。
その結果、色々な方から相談を持ちかけていただけるようになりました。

病気に関する質問を多くいただきましたが、その中で以下のような質問もありました。
適応障害を治した後で特に注意すべきは再発です。
その再発を防ぐためには、いくつかの注意してほしいポイントがあります。
もし皆様の中で
- 実際に適応障害を克服した人
- 適応障害を克服しても不安が残っている人
- 過去に適応障害になった人
といった方がいらっしゃれば、ぜひ参考にしてみてください。
ストレスの原因には近づかないこと
最初に大事だと思うのは
適応障害になった原因には近づかない
ことです。
メンタル疾患を克服したら
と感じる方がよくいらっしゃいます。
しかし注意してほしいのは、病気を克服したからといって
強いストレスを感じる環境に再度身を置いてしまうと再発する恐れがあります。
適応障害はストレスの原因から離れることで寛解します。
逆に言えば、ストレスの原因に近づくと、もう一度症状を再燃してしまいます。
例えば、ストレスの原因が職場だったら
- 休職して職場には近づかない
- 退職するか他の職場に転職する
- 職場の人と会わない
このように、病気を克服した後でも近づかないことをお勧めします。
そもそも適応障害の原因となった環境は、根本的に自分の価値観と合わなかった場所です。
そのような場所では、本来の自分の力も発揮しにくいと思います。
自分のストレスと向き合いながら
どんな環境だったら自分の力を発揮しやすいのか
を考えておくことも重要です。
例えば
- 人と頻繁に会うところがいいのか、会わないところがいいのか
- 静かなところがいいのか、人声があるところがいいのか
- 黙々とやる作業が好きか、人と関わる仕事が好きか
こうして自分の強みを見つけておきましょう。
良くないストレス解消方法に走らないこと
次に
良くないストレス解消方法に走らない
ことです。
つまり
自分の健康を害すような方法でストレスと向き合わない
ようにするということです。
例えば
- ストレスに飲酒をして解消する
- ストレスがあると暴飲暴食を繰り返す
- SNSにストレスの愚痴を何度も書き込む
といったことが挙げられます。
これらはストレスに対する悪い対処方法を学習しかねません。
間違ったストレスの解消方法は
- 生活習慣病やアルコール依存などの他の病気を招く
- 他者からの社会的信用を無くしてしまう
といったデメリットがあります。
ストレスには健康的なやり方で対処していきましょう。
僕の経験から言うと
- 早寝・早起きをして過ごす
- 散歩やストレッチなどの軽い運動を行う
- 外出や他人との交流の機会を設ける
- 自分の趣味の時間を設ける
などがいいですね。
一気に生活習慣を変えないこと
最後に
今までの生活習慣を一気に変えない
ことをお勧めします。
これは僕が実際に経験したのですが、適応障害を克服した後に
- 早く就職して今までの遅れを取り戻そう
- これからバリバリお金を稼ごう
- 体力を取り戻したいから毎日ジムでトレーニングしよう
と張り切っていました。
様々な計画を練って、手帳に年内の目標を書いて
その為に、やることリストをたくさん挙げていたのですが
これらはむしろ逆効果でした。
今までの生活習慣を一気に変えようとした結果
- まだ目標を達成できるほどの体力がない
- 思ったほど行動がついていかず挫折
- 行動できない自分を責める
- ますます行動ができなくなる
といった悪循環になってしまいました。
適応障害を克服した後は、焦らず徐々に元の生活へ戻していくようにします。
例えば、今後仕事に復帰したいなら
- まずは仕事先の勤務時間に合わせて起床する
- その生活リズムに合わせて定時に食事を摂る
- ウォーキングから始めて、徐々に体力を取り戻していく
いきなり大きな目標を掲げてしまうと、うまくいかなかった時に挫折してしまいます。
それを防ぐ為にも、まずは小さな成功体験を積んでいくようにしましょう。
身近な成功体験を積み重ねていけば、体力と共に自信もついてくるかと思います。
また就職といった自分の重要な進路を決める決断は
必ず第3者からの意見も取り入れることをお勧めします。
- 自分の家族
- 心療内科の主治医や心理士
- 心から信頼できる親友
といった、自分が心から信頼できる人に相談してみましょう。
他の人の意見も聞くことで、一度冷静になれると思います。
こうすれば、焦って行動して挫折するリスクも軽減できると思います。
特に医療機関と定期的にコミュニケーションを取っていくことはお勧めできますよ。
自分の身体とも相談しながら、一緒に考えてみてください。
まとめ:適応障害の再発に注意!
適応障害といったメンタル疾患の怖いところは
アフターケアを怠ると再発してしまうリスクがあることです。
もう一度病気になりたい人なんていませんよね。
再発を防ぐ為にも重要なのは、必ず自分のペースを守って焦らないことです。
なので
- 短期的な計画ではなく、1年単位の長期目線で行動を計画する
- 自分だけではなく、他者の意見も取り入れて行動する
このようにしていきましょう。
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