口下手でもセラピストになって大丈夫?

新人や若手セラピストからの相談で

特に多いのは

コミュニケーションの悩み

例えば

  • 人と話すとどうしても緊張する
  • あまり話すことが好きではない
  • 内向的な性格で会話に疲れてしまう

このようにきっと多くの方が

人とのコミュニケーションを悩みの種にしていると思います。

アドラー心理学にも

すべての悩みは、対人関係の悩みである

出典:「嫌われる勇気」自己啓発の源流「アドラー」の教え|岸見一郎

とおっしゃっています。

僕自身も会話が上手な人を見て

何度も羨ましく思うこともありました。

しかし今僕が言いたいのは

口下手だからこそのメリットがあるということです。

今回は

口下手な人のコミュニケーションに対する考え方

について解説します。

目次

量が多いと会話が上手い…?

結論から言うと

セラピストは口下手でも大丈夫。

なぜなら

現に作業療法士として働いている僕が口下手だからです!!(ドンッ!!)

これはさすがに根拠になりませんかね?笑

でも本当に大丈夫だと思っています。

僕は今作業療法士として働いていますが

実は昔から会話が苦手でした。

僕も同じように

知らない人との会話なんて何を話せばいいのかわかりません。

でもだからといって

コミュニケーションが苦手とは感じていないんですよね。

いわゆるコミュニケーションが得意な人は

ペラペラと話せるような会話量が多い人

をイメージする方も多いと思います。

でも僕は

会話量が多い人が

必ずしもコミュニケーションが上手いとは限らない

と思っています。

むしろ

口下手の方が良い点があります。

大事なのは「聞く力」

コミュニケーションにおいて

特に大事なのは、話すことではなく

聞くことです。

つまり

相手の話を上手に聞くことがコミュニケーションで一番大事

だと思っています。

もっと具体的にいうと

コミュニケーションが上手な人というのは

相手の思いを上手く引き出して、それを共感できる人

だと感じています。

話をしっかり聞いて相手の思いを汲み取る。

そしてその思いに共感すること。

これが大事な考え方であると思います。

聞き上手=コミュニケーションが上手い

もう一度言いますが

コミュニケーションで特に大事なのは

その人の考えを上手く引き出してあげる事です。

皆さまも誰かに話しかけようと思う時

自分の考えや思いを相手に伝えたいと思うはず。

その話しかけている相手が、自分の話に頷き

自分の思いに共感しながら聞いてくれています。

そんな姿を見れば、相手は

自分のことを理解してくれている

と感じるのではないでしょうか?

この自分のことを理解してくれているという感覚が

そのまま相手への信頼につながります。

あぁ、この人は自分の話をよく聞いてくれる人だ。

この人は自分のことをよくわかってくれる人だ

そう感じることができれば

きっとその相手へ大きな信頼を寄せていると思います。

そしてまたこの人に話したいと思うはず。

会話の中で生まれるお互いの信頼こそ

コミュニケーションが上手いと思われる正体

だと思うのです。

反対に

  • 相手の要件をすぐに聞き出して解決策を差し出す
  • 上から目線でアドバイスするように話す
  • 話を聞かず自分本意に話しまくる

このような態度の人には

あまり相談したくないと思うはずです。

理由は簡単で

相手の思いを汲み取ることができておらず

理解しようともしていないからです。

自分のことを理解しようともしない人に

わざわざ話しかけにはいかないですよね。

kazu

こういった人と話すのは最低限の報告ぐらいですかね。

今自分に会話をしている相手は

  • 自分はこう考えているけど、あなたも同じ?
  • わからないことがあるから教えてほしい
  • あなたととにかくお話がしたい
  • ただ自分の話を聞いてほしい
  • 自分の思いに共感してほしい

と様々な思いを持っているのかもしれません。

相手の話し方や表情から汲み取って

今相手はどういう思いで話しているのか

を想像してみましょう。

答えはいつも相手の中にある

話したいと思う相手には

きっと何かしらの考えがあって話すのだと思います。

しかしその考えが

頭の中で上手く整理できていないことがあります。

そこで上手く聞くことが大事なのです。

会話を上手く聞いて、思いを共感して

話している相手は言葉のアウトプットを通して

頭の中で必要な情報を整理することができます。

心理療法としてカウンセリングもあるように

嬉しさ・悲しさ・怒りといった感情的な思いも

話すことによって整理されます。

つまり上手に聞くことによって

相手の頭にある複雑さを解きほぐすことができるんですね。

こうして自分の考えを整理できた人は

自分の聞いてくれた人に信頼を寄せていきます。

僕は会話をするとき

いつも答えは相手の中にある

と思って会話しています。

自分ではなく

相手が自分なりの答えを掴むことができたら

コミュニケーションは成功したと考えています。

実際の例をお話してみますね。

病院で働いていた時のお話ですが

担当している患者様Aさんが

ある日突然僕のリハビリに拒否的になってしまいました。

その時の会話の様子です。

もうリハビリはしたくない。

kazu

Aさん何か起きに召されないことがありましたか?

…リハビリはしんどいし、もうやりたくない。

kazu

リハビリがとにかくしんどいんですね。

kazu

だからリハビリがやりたくなかったんですよね。

kazu

ただでさえ入院もしんどいのに、リハビリもきつかったら尚更ですよね。

kazu

わかりました。また明日様子を伺いに来てもよろしいですか?

翌日、Aさんのところにリハビリに伺うと

リハビリにすっかり協力的になってくれました。

結果、Aさんは最後まで僕のリハビリを受けてくださり

無事に退院して自宅に帰って生活ができるまで回復しました。

あの時、僕が

「リハビリしないとよくなりませんよ!」

「よくならないと家に帰りませんよ!」

と自分よがりの正論ばかり言っていたら

ずっと拒否されていたままになっていたかもしれませんね。

ちなみに僕は上手く話したのではなく

相手の思いに共感しただけです。

Aさんは

ただ今のしんどい状況をわかってほしい

のだと思いました。

相手が不快だと思っていたことを引き出し

その思いが間違いではないと共感しました。

こうして

相手の考えを共感してそれを尊重したこと

それが信頼を取り戻した結果になったのかもしれません。

まとめ

セラピストが会話をするのは患者様だけではありません。

医療職であるなら

  • 看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士
  • 主治医
  • ソーシャルワーカー
  • ケアマネージャー

といった様々な他職種の人と会話をする機会があります。

またクライエントも状況によって様々です。

雇用主・従業員という関係上であれば

上司や社長も自分にとってのクライエントにもなり得ます。

そして患者様だけじゃなく

そのご家族だってクライエントにもなり得ますし

医療職は多くの立場の人々とのコミュニケーションを必要とします。

しかし色んな人と話す必要があるとはいえ

意識することは実にシンプル。

コミュニケーションで大事なのは聞くこと。

そして

相手の思いを汲み取り尊重することです。

これから誰かとお話するとき

相手の頭の中を想像しながら

上手に相手の思いを引き出してみてください。

きっと色んな人から信頼されるセラピストになっていると思います。

kazu

口下手なりの良いところもあります。

参考書籍

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