僕は過去に複数の病院で勤務経験があり
今も作業療法士として数々の病気を持った人と関わっているのですが
病気を発症した人の多くは
健康な時から自分の体を管理しておけばよかった…
とおっしゃいます。
僕自身も病気になって
初めて健康な自分が貴重であったかを痛感したことがあります。
今日は
健康管理のために今からできること(医療従事者の視点から)
について解説させていただきます。
軽めの運動を継続する

まず一つ目として
日常生活に定期的な運動を取り入れること
をお勧めします。
ちなみにここで言う運動は
- ジムで強い負荷量の筋トレをしたり
- 息が切れるほどランニングをしたり
- プールでヘトヘトになるくらい泳ぎまくったり
ということではありません。
負荷量の激しい運動は、心身に負担をかけてしまいやすく
体に乳酸を溜めてしまって筋肉痛の要因となってしまいます。
そうなるとモチベーションを下げてしまいますよね。
しかも激しい運動で脂肪を燃焼しても
ストレスを溜めると食欲が増えて、また脂肪が増えてしまいます。
なのでポイントは
軽い運動を毎日続けること。
例えば
- 通勤を徒歩で移動したり
- 自転車で軽くサイクリングしたり
- ヨガマットの上でストレッチしたり
- 朝からラジオ体操をしたり
といったように、息が切れない程度の運動を
できるだけ継続して行うことがポイントです。
軽い運動のメリットは
- 脂肪と同時にストレスも減らせること
- 疲れすぎず誰でも継続しやすいこと
にあります。
ちなみに僕は朝起きたら、10分程度の散歩をして
自宅にヨガマットを敷いてストレッチを行っています。
心地よいと思えるような運動は長続きしやすいですし
適度な負荷量の運動はセロトニンを分泌させて
メンタル面にも良い影響を与えます。
30分も運動に時間をかけられない人は、まずは5分程度でも構いません。
そして慣れてきたら徐々に運動の時間を増やしてみてください。

軽めの運動は心も整えます。
日頃から歯を管理する


次に大事なのは
日頃から歯の管理を怠らず行うことです。
特に虫歯や歯周病といった歯の病気は
脳梗塞や心筋梗塞といった怖い病気に関連があります。
僕も病院に勤務していたのですが
入退院を繰り返してしまう方は、みんな揃って歯がボロボロです。
永久歯が抜けてしまうと一生元に戻ることはありません。
そして歯がなくなってしまうと
- うまく喋ることができなくなる
- 美味しいものが食べられなくなる
- 誤嚥リスクが上がり肺炎になる恐れがある
といった怖いことが立て続けに起こります。
歯の管理は健康寿命と強く関係していると言えます。
なので若いうちから歯は徹底的に管理していきましょう。
僕は日頃から
- 歯ブラシでブラッシング
- フロスやスポットブラシで歯間を磨く
- 舌ブラシにジェルをつけて舌を磨く
- マウスウォッシュで口をゆすぐ
- 寝る時はマウスピースをつける
このようにして歯を管理しています。
以下が僕が実際に使っているものです。
あとは
歯科クリニックで歯の定期検診を受けることも大事。
スタッフが丁寧に歯の管理方法を教えてくれると思います。


食生活の内容を見直す


健康管理には
日頃からの食生活の内容も重要です。
具体的には
- お酒は週に1〜2回または飲まない
- 植物性または魚の油を摂取する
- お腹いっぱいではなく腹八分目まで
- 18〜19時までに夕食を済ませる
といったことをお勧めします。
特に大事なのは
毎日の夕食を早めにとること。
夕食から朝食までの時間を十分に空けることで
- 十分な消化時間を作って太りにくい体質になる
- 消化器の負担が減って体調が良くなる
- 朝がスッキリ起きられる
といったメリットがあります。
また食事内容では
- 植物性の油であるオリーブオイル
- 鯖やマグロといった青魚の油
が動脈硬化予防として効果的です。
コレステロール値が高いと指摘された人は
食事の一品に入れてみてください。
プロテイン摂取のススメ
日頃からプロテインを摂ることもおすすめしています。
僕は朝食でプロテインのみを摂取しているのですが
おかげで体が締まって筋肉質になり
過食で胃もたれすることもなくなりました。


食事量を減らし、その分必要なタンパク質を摂取することで
- 肌荒れがなくなる
- 代謝が増えて体重が減る
- 臓器に負担がかからず、寝起きがスッキリする
といったメリットがあります。
ちなみに僕はコスパを重視して
マッドプロテインのソイプロテイン
を使っています。
睡眠時間を十分に確保する


最後に
毎日の良好な睡眠時間を確保すること
が大事になっていきます。
慢性的な睡眠不足は
うつ病等のメンタル疾患の発症率を高め
飲酒後と同じくらいの脳機能低下を促します。
健康と睡眠は切っても切り離せない関係であり
良好な体調を維持していくには
睡眠の量と質を両方良くすること
が特に重要になっていきます。
具体的には
- 睡眠時間を7〜8時間は確保すること
- そして早い時間帯に就寝すること
そのためにも
- 朝に太陽光を浴びる
- 寝る2〜3時間前に食事・入浴を済ませる
- 入浴は湯船に浸かってリラックスする
- 就寝1時間前に間接照明で眠気を促す
これらがおすすめですね。
朝に太陽光を浴びると体内でセロトニンが分泌されますが
そのセロトニンはおよそ10時間後にメラトニンへ置き換わります。
このメラトニンが良質な睡眠を促してくれます。
あとは就寝前にリラックスできるような空間を作ることが大事。
反対に
- 就寝前にPC・スマホを見ない
- 暗い時間帯は運動をしない
- 夕方以降にカフェインを摂取しない
こうした覚醒を促してしまう行為には注意してください。
まとめ


自分の体は代わりがきかない大事な資本。
- 仕事をしてお金を稼ぐのも
- 人と会って楽しくお話できるのも
- 趣味や旅行が楽しく行えるのも
全て健康な体があってこそできることです。
医療の発達により平均寿命は伸びても
健康寿命を伸ばさなければ質の高い生活は送れません。
なので病気になってから対処するのではなく
病気になる前に健康を管理しておきましょう。
ぜひ日頃の生活に取り入れてみてください。



日頃から健康を意識しておきましょう!