今日は
- 病気予防のために今からできること(作業療法士の視点から)
について解説させていただきます。
僕は今病院で勤務しており、数々の病気を持った人と関わっているのですが
病気を持った人は揃って
「健康な時から自分の体を管理しておけばよかった。」
と言います。
僕自身も一度心の病気になった過去があるのですが
病気になって初めて健康な自分が貴重であったかを痛感しました。
ここでは医療と生活を考える作業療法士が
病気予防の為に今からできる体の管理についてお話させていただきます。
日常生活で定期的な運動をする

まず一つ目として
日常生活に定期的な運動を取り入れること
をお勧めします。
特に仕事先でデスクワークメインの人は要注意です。
運動不足は心不全や脳卒中などの血管系の病気へのリスク因子となっています。
ちなみにここで言う運動は
- ジムで激しい筋トレをしたり
- 息が切れるほどランニングをしたり
- プールでヘトヘトになるくらい泳ぎまくったり
ということではありません。
負荷量の激しい運動は、心臓に負担をかけてしまいやすく
体に乳酸を溜めてしまって、これが筋肉痛の元となってしまいます。
そうなると運動のモチベーションを下げてしまいますよね。
しかもこういった運動は脳内にストレスホルモンを出して
これがまた暴飲暴食を促したりと、体に悪影響を及ぼします。
僕がお勧めするのは
30〜40分程度の有酸素運動を毎日続けることです。
有酸素運動は
- 外を散歩したり
- 自転車で軽くサイクリングしたり
- 自宅でストレッチしたり
- ラジオ体操したり
といった息が切れない程度の運動をできるだけ継続して行うことがポイントとなります。
特にポイントとなるのが
自分が「あ〜気持ちがいい!」と思えるような運動です。
ちなみに僕は朝起きたら、10分程度の散歩とストレッチを行っています。
楽しいと思えるような運動は長続きしやすいですし
適度な負荷量の運動はメンタル面にも良い影響を与えます。
30分も運動に時間をかけられない人は、まずは5分程度でも構いません。
そして慣れてきたら徐々に運動の時間を増やしてみてください。
歯の管理は徹底的に行う

次に
日頃から歯磨きを怠らず行うことが大事です。
虫歯や歯周病は想像以上に怖い病気です。
こういった歯の病気は脳梗塞や心筋梗塞といった血管系の病気にも強く関連があるからです。
永久歯が抜けてしまうと一生生え変わることはありません。
そして歯がなくなってしまうと
- 上手く喋れなくなる
- 美味しいものが食べられなくなる
- 噛む力が衰えて誤嚥しやすくなり、肺炎になる恐れがある
といった怖いことが立て続けに起こります。
僕は病院で働いているのですが
長い間入院している人のほとんどが歯がボロボロです。
退院してもすぐに再入院してしまう人は歯が不衛生である場合も多いです。
歯の不衛生による悪影響は想像以上に怖いです。
なので若いうちから歯は徹底的に管理していきましょう。
僕は日頃から
- 歯ブラシだけでなくフロスやスポットブラシ、マウスウォッシュを使う
- 必ず歯の定期検診に行く
ことを行っています。
おかげで歯医者に行くと必ず褒められます。
(以下が僕が実際に使っているものです)
特に歯の定期検診に行っていない人は絶対に言っておいたほうがいいですよ!
クリニックの歯科衛生士が丁寧に歯の管理方法を教えてくれると思います。
日頃の食生活を見直す

健康診断で
医師から血液データを注意されてしまった人は、ぜひ食生活を見直しましょう。
具体的には
- お酒は飲まないか、週1回までにする。(飲まないがベスト!)
- 動物性の油ではなく、植物性または魚の油を摂取する。
- お腹いっぱいまで食べず、腹八分目まで。
- 食事時間を見直す。(18時前後には夕食を済ませる)
といったことをお勧めします。
特に就寝間近に食事をとっている人は、就寝の3〜4時間前に食事を取るようにしてみてください。
僕は夕食を必ず夕方の18時に取るようにしてから
体重が増えなくなり、朝もスッキリ起きられるようになりました。
また食事内容の見直しとして参考にしていただきたいのですが
植物性の油ではオリーブオイルが動脈硬化予防として効果的です。
また鯖やマグロといった青魚の油も血液をサラサラにする効果があります。
コレステロール値を指摘された人は食事の一品に入れてみてください。
プロテイン摂取のススメ
もう一つお勧めなのがプロテインです。
僕は朝食は食べずにプロテインのみを摂取しているのですが
おかげで体が筋肉質になり、過食で胃もたれすることもなくなりました。
食事量を減らし、その分必要なタンパク質を摂取することで
- 肌荒れがなくなる
- 代謝が増えて体重が減る
- 臓器に負担がかからず、寝起きがスッキリする
といったメリットがあります。
僕はDNSのプロテインを飲んでいるのですが、特に美味しくて飲みやすいです。
ぜひ検討してみてください。
しかし肝臓や腎臓が悪い方は高タンパク食品を摂取すると臓器に負担をかけてしまう可能性があります。
その場合は必ず医師に相談してみてください。
睡眠時間を十分に確保する
睡眠時間はできるだけ7〜8時間は確保しましょう。
そして22時台に就寝することをお勧めします。
僕が今実践しているのですが、
早寝早起きは想像以上の生産性をもたらしてくれます。
朝に活動して、夜はリラックスする時間を設けることで生活リズムを整えることができます。
そして朝に太陽の光を浴びることで、脳内幸せホルモンであるセロトニンを分泌します。
これが体調をよくする1番の方法です。
反対に睡眠時間を削ることはお勧めしません。
睡眠不足はうつ病といった精神疾患の発症率を高めます。
また睡眠不足で活動すると、アルコールを飲んだ時と同じくらいの機能低下を促します。
仕事ができる人ほど睡眠時間を武器にしています。
つまり睡眠時間をしっかり確保して、日中の活動時間をより効果的にするのです。
個人的には夜起きて活動するよりも、早めに寝てしまって朝に活動する方が効率的です。
もし夜が寝られないという人は以下の方法を検討してみてください。
- 日中は運動して体を疲れさせる
- 就寝前にアロマを焚く
- 就寝3時間前に食事、2時間前に入浴を済ませる
- 就寝1時間前はスマホとパソコンを触らない
就寝時間前にリラックスできるような空間を作ることがポイントです。
また朝の二度寝を防止したい人は光目覚まし時計をお勧めします。
まとめ:健康は超大事な資本
- 日常生活で定期的な運動を行う
- 歯の管理は徹底的に行う
- 日頃の食生活を見直す
- 睡眠時間を十分に確保する
以上、病気予防の為に今からできることについて解説しました。
体は一度壊れてしまうと代わりが効かない大事な資本です。
病気になってから対処するのではなく、病気になる前にできる限りの対処をしておきましょう。
一度健康的な生活習慣を手に入れてしまえば
むしろその習慣をつづけないと気持ち悪くなってきます。
ここまで来たら十分に健康的な生活は手に入れられていると思います。
ぜひ日頃の生活に取り入れてみてください。