作業療法士のこと

【作業療法士の仕事】急性期リハビリでの作業療法

今回は

  • 急性期での作業療法について経験したこと

についてお話しします。

 

病院で勤務されているセラピストの多くは急性期のリハビリを経験すると思います。

急性期とは病気を発症してから間もない時期を指します。

  • 脳卒中などの脳血管疾患
  • 骨折などの整形疾患
  • 心不全、肺炎などの循環器疾患
  • がん等の手術直後
  • 筋萎縮性側索硬化症などの神経難病

といった多くの病気は

発症後に身体の廃用や合併症を予防する為、早期からリハビリテーションを開始されます。

急性期での作業療法の役割について

僕が作業療法士1年目の時に総合病院の急性期病棟で

3年目の時に大学病院にて

急性期リハビリテーションを経験しました。

 

急性期での作業療法の主な役割は

作業療法の方針・方向付け

と考えています。

 

急性期では、血圧や酸素、血液データや呼吸状態、心エコー等の医学的情報から

考えられる生活上のリスクを総ざらいし

患者様の身体や生活の状態を評価を行いました。

 

そして大まかな予後予測を立てるとともに

  • 患者様やその家族から退院後の生活
  • 希望する生活内容

を聴取して

必要なリハビリテーションのアプローチを考えるようにしていました。

急性期の作業療法で主にやっていたこと

大学病院ではICU(集中治療室)における作業療法も経験しました。

  • 手術後間もない方に対して早期からベッドから離れる
  • 脳動脈瘤のクリッピング術を終えた直後の介入

こういったことを行って、経過を他職種に報告するようにしていました。

 

他にも

白血病の子どもに対して無菌室バイオクリーンルームでの作業療法も行いました。

 

無菌室なので道具の持ち込みは禁止されていましたが

隔離生活で心理的に不安の抱えているに子どもの患者様に対し

軽い運動や会話を通して、心理的サポートを行いました。

個人的に大変だったところ

急性期で大変だったところは

とにかく回転数が早いことです。

 

時期によっては、入院した患者様が早くて3日以内に退院なんてこともありました。

 

退院が急に決まった際には、急ぎで必要な書類作成等に追われます笑

また状態が安定していない患者様へリハビリテーションを行うので

とにかくリスク管理を徹底しなければならない

ことも大変な面でもありました。

  • 心不全患者様に対する血圧管理
  • 血液がん患者様に対する感染対策
  • 骨折して間もない方への離床
  • 栄養状態に合わせた運動負荷を考えなくてはいけない

といった、リスキーな状態での作業療法を展開する場面が多かったので

それなりにプレッシャーもありました。

急性期での作業療法の魅力について

大変なところもある急性期でのリハビリですが

もちろん急性期ならではの良いところもあります。

  • 様々な症例を担当できる
  • 医学的知識に強くなる
  • 他の分野でも役に立つ

順番に解説していきます。

様々な症例を担当できる

一つはたくさんの患者様に出会えるという点です。

総合病院で働いていた時は

急性期で僕が担当した方の多くは回復期病棟や地域包括ケア病棟に転棟された上で退院される方がほとんどでした。


回復期病棟へ転棟された患者様が退院される際に

回復期で関わった他のセラピストだけでなく

急性期で関わった僕にまで挨拶に来てくれたり

患者様によっては手紙を渡してくれたりといった場面がありました。

それゆえ、急性期で関わった数多くの患者様から感謝されました。

 

自分が関わった患者様が元気になって、退院するまでの過程を数多く見れる

この点が急性期の魅力だと感じています。

医学的知識に強くなる

また呼吸器疾患や循環器疾患、がんなどの難病など

急性期にしか出会えない症例も数多く経験できました。

その分臨床スキルは向上したように感じます。

 

他にも、リハビリ開始前に医学的情報を必ず情報収集します。

これを嫌でも毎日繰り返していくので、医学的知識に強くなります。

 

ちなみに

医学的知識に強い人は間違いなく他職種から信頼される

と思います。

急性期での経験は他の分野でも役に立つ

個人的にこれが1番の魅力だと思っているのですが

急性期での経験は、間違いなく他の分野でも役に立つ

という点です。

 

急性期で経験する

  • リスク管理の考え方
  • 治療的思考
  • 専門的な評価方法

こういった考え方は、回復期や生活期といった領域でも必ず使います。

 

また急性期を経験していけば

自然と病気に対する知識を深めることができます。

その知識が急性期を過ぎた患者様や

病気を持っていない健常者の方々への健康管理の面でアドバイスできる可能性があります。

 

急性期での経験は、臨床や健康管理において幅広く活用できるのです。

まとめ:急性期を一度経験しておく

忙しいイメージの多い急性期ですが

急性期にしかない作業療法上の魅力もいっぱい詰まっているように感じます。

 

特に医学的知識に富んだアカデミックな作業療法士を目指したい方は

一度急性期を経験するのも悪くはないと思います。

 

よければ参考にしてください。

kazu
kazu
急性期リハビリの経験は間違いなく役に立ちます!