僕はかつて
誰よりも勉強して努力することに価値を見出してました。
「周りの人より頭が良くなりたい。」
「あの人より上手くなりたい。」
「身近なあの人よりももっと稼ぎたい。」
僕の頭の中にはいつでも他人がいました。
そうして僕の頭には劣等感ばかり。
自分にないものばかり見えてしまって
自分という存在がどうしても豊かに感じない。
今回は
どうしても周りと比べてしまう人に向けてお話します。
劣等感という存在
劣等感を感じること自体は悪くないと思うんですよ。
その劣等感があるおかげで
- 自分を成長させる原動力になったり
- 自分を磨くことができたり
- より新たな変化を求めるようになったり
できると思うんですよね。
しかし問題なのは
その劣等感のせいで自分を不幸とみなしてしまうこと
だと思っています。
例えば
- 周りの人より貯金額が少ない
- 平均年収より年収が少ない
- 自分は周りより容姿が劣っている
そのせいで自分は不幸な存在だと思ってしまう。
自分は「足りない存在なんだ」と聞かせてしまう。
これはあまりよくないことだと思っています。
そして僕自身も
劣等感を感じることって山ほどあるんですよね。
作業療法士という仕事は一般職と比べて年収は少ないし
肌は白くて女々しい印象があって
声が低いことを馬鹿にされることもあって
涙脆いからいつも口喧嘩で悔しい思いをさせられました。
でもそうやっていつも誰かと比べる生き方をしていると
自分の本当にある幸せな部分を見逃してしまう
そんな気がするんです。
SNSが発達して他者の実績が容易に見れるようになった今
自分よりすごい人なんて簡単に見つけられてしまいます。
「いくら努力しても僕の上には誰かがいるんだ…」
「自分なんてまだまだなんだ…」
そんなことを思っているうちに
まるで無限に続く階段を登っているような気がするんです。
周りのことは見えずにただ見えない上ばかり見て
上に上に登っていく。
「これっていつまで続くんだろう…?」
僕はふと立ち止まって思いました。
上にはいつだって上がいるんだから。
こんなことやっていてはキリがない。
自分よりお金持ちの人も、それよりもっとお金持ちの人もいる。
世界の大金持ちに嫉妬する億万長者の人もいるくらいです。
自分よりすごい人なんていくらでもいます。
そうやって上を目指し続けるよりも
今の自分にあるものに喜びを見出した方が幸せなんじゃないか…?
僕はそう思うのです。
健康な体がある
貯金がある
今を一緒に生きている友人がいる
「おかえり」といってくれる家族がいる
自分を必要としてくれる仕事がある
雨風を凌いでくれる家もある
そして今を生きている
これらって当たり前なようで当たり前じゃないと思うんですよ。
周りと比べなくてもあるものに有り難みを感じることで
十分幸せになれるんじゃないかって思うんです。
誰かと比べる人生はもう飽きた
僕たちは小さいころから
学術的な競争を強いられましたよね。
学校では道徳の授業で
「みんな違って、みんないい。」
と言われる割には
「あの大学の合格まであと偏差値はこれぐらいだ。」
「暇さえあれば復習しろ。あいつはもっと努力しているぞ。」
と言われる毎日。
ましてや高みを目指す生き方がかっこいいと言われる様。
誰かと比べてしまうのも仕方がないと思います。
でも誰かと比べるって一種の無限地獄。
いつまでも自分に満足できないという代償を支払うことになります。
いつまでも満足できない自分って幸せを感じにくい。
僕はそんな生き方を強いられるくらいなら
いっそのこと競争から脱落して
今ある幸せを享受したい。
もう誰かと競争する人生は飽きてしまいました。
だって今を生きていること自体が奇跡ですから。
病院で働いていると特に感じます。
ちょっとショッキングなことかもしれませんが
同い年の人が二度と目を覚まさずに寝たきりになっていたり
まだ二桁の年数を生きていない子が余命宣告を受けたりと
そんな状況を何度も目の当たりにしました。
だからこそ
生きていることがあたりまえじゃない。
健康であることがあたりまえじゃない。
あたりまえのようなことがあたりまえじゃない。
そう思うんです。
比べるのは過去の自分
でも決して歩みを止めたいわけじゃありません。
僕もこれからも自分を成長させたい。
自分の成長に妥協することはしたくはないって思います。
悪いのは他人と比べてしまうことです。
他人と比べて不幸だと感じてしまうことです。
比べるのはいつだって自分自身。
過去の自分よりわずかでも成長していればそれでいい。
僕はそんな生き方がしたいって思います。
そして自分も
人生の終わりに向かって刻々と歩き続けている。
いつまでも自分に満足しなかったら
満足できない人生として終わってしまいます。
だから
まずは今あることに感謝をします。
それは
家族がいる
友人がいる
兄弟がいる
健康に働けている
仕事がある
趣味がある
家がある
お気に入りの家具がある
なんでも構いません。
自分の周りにあるものに感謝しながら行動していくのです。
自分にないものばかり注目しない。
それよりも自分にあるものに注目して、それに感謝して
あることに幸せを感じながら行動していく。
これだけでもかなり良い気分になると思います。
理想的な自分に近づいていっていることにワクワクしながら
これからも一緒に行動していきましょう。