今いる職場で孤独を感じてつらいとき

職場でいつも疎外感を感じながら仕事をしています。上司は同期をいつも褒めているのに私には素っ気ない態度を取ります。いつも孤独を感じながら仕事をするのはとてもつらいです…

今回も質問をいただきました。その一部を抜粋しています。

仕事の人間関係…本当に悩みが多いですよね。

特に若い社会人の方はたくさんの人間関係に日々苦しんでいると思います。

これは僕自身の考えですが、今まで経験を含めて言えるのは

仕事には人間関係の範疇を越えた捉え方が大事だということ。

今回は

仕事上における人間関係の悩みの捉え方

について僕なりの考えを解説していきます。

目次

喜ばせている人は必ず存在する

ご意見では職場で孤独を感じているとおっしゃっています。

しかし僕が感じて欲しいのは

自分の仕事を通して喜ばせている人が必ずいること。

そんな人が必ずいることを想像してほしい。

そしてたくさん自信を持っていいと思うのです。

「なぜ僕らは働くのか」という書籍には

 いろいろな仕事の共通点とは、どんな仕事も誰かの役に立っている、誰かの仕事として存在している、ということがわかります。…(中略)…世の中で当たり前に存在しているものなんてほとんどなく、多くのものが誰かの仕事によって作られたものです。

 将来、あなたが何か仕事をするようになったら、それによって世の中の人たちの役に立つことになるでしょう。世の中とつながる、それが仕事の面白いところの一つです。

なぜ僕らは働くのか|池上彰監修(株式会社学研プラス:2020/3)

このように仕事というものは全て

誰かに必要とされており、社会の大事な役割を担っているから存在しています。

その大事な役割を担っている自分は、とても大事な存在なのです。

…でもいきなりそう言われても難しいですよね。

そこでこのように考えてみてはいかがでしょうか?

自分の仕事でどんな人が喜ぶのかを具体的に想像してみること。

例えばスーパーのレジ打ちの仕事で考えてみましょう。

商品のバーコードをスキャンしてお金を受け取り、そして商品を渡す…

この場面だけでも多くの人が関わっています。

当然ながら商品を受け取るお客様は目的の商品を受け取れるので喜びます。

その他にもその商品を開発した会社は商品が売れるので喜びます。

その商品をそのスーパーまで流通した人も給料が入るので喜びます。

売買を通して利益も得られるので会社そのものも喜びます。

事実、社会を取り囲む仕事は「生産関係」といって

たった一つの仕事でも多くの人が繋がって、その仕事が存在することができています。

だからその仕事に従事している間は、そういった多くの人を喜ばせることに繋がります。

そう思うと、たとえ上司から褒められなくても

仕事を通してちゃんと人の役に立っている自分をイメージできるのではないでしょうか?

それと比べれば、上司と自分の関係なんて小さい存在かもしれない。

もっと言えば今の職場での人間関係なんて小さな世界かもしれない。

それ以上に多くの人と繋がって貢献している自分がいる。

そう感じることができれば

いまの職場で感じている孤独感は薄れていくかもしれません。

自らの手で価値を決めること

次に知って欲しいのが

自分は価値のある存在であると自分で決めること。

先ほど

自分の仕事を通して喜ばせている人が必ずいる

ということを解説しましたが

それを感じることができれば、あとは自分で自分の価値を決めていい。

僕はそう思っています。

つまり上司に褒められてから、初めて自分の価値を認めるのではなく

仕事をしている時点で自分は価値ある存在であると、自分で今すぐ決めていいのです。

「幸せになる勇気」という書籍にはこんな言葉があります。

「わたし」の価値を他者に決めてもらうこと。それは依存です。一方「わたし」に価値を、自らが決定すること。これを「自立」と呼びます…(中略)…ありのままでいいのです。「特別」な存在にならずとも、優れていなくとも、あなたの居場所はそこにあります。

「幸せになる勇気」|岸見一郎・古賀史健(ダイヤモンド社:2016/2)

この言葉にもあるとおり

「自立」とは、自分で自分の価値を認めることと同義。

だから他人の評価に戸惑ってしまうのであれば

その評価を気にしないくらいに、自分で自分を認めてあげればいい。

上司から褒められるほど特別な存在でなくても、自分には存在価値があると自分で決めていいのです。

先ほど、仕事をしている時点で多くの人の役に立っていることを解説しました。

だから仕事をしている時点で

自分は大事な存在であると自分で認めていいこと。

僕はそう思います。

いまの自分をそのまま受け入れる

最後にいいたいのは、たとえ本当に上司に嫌われていたとしても

そんな自分をありのままに受け入れていいということ。

たしかにギクシャクした人間関係は居心地が悪いかもしれない。

だけどその上司からの評価のせいで、自分の価値まで下げる必要はない。

僕は上司と仲良くなることなんて、所詮おまけでいいと思います。

僕たちは上司に好かれる為に仕事をしている訳ではありません。

その「仕事」を通して人に貢献し、それを喜びとすること。

僕はこれが1番の仕事の醍醐味であるのではないかと思います。

「嫌われる勇気」という書籍にはこんな言葉があります。

 仕事を通して他者貢献していくときのわれわれは、たとえ目に見える貢献でなくとも「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚を、すなわち「貢献感」を持てればそれでいいのです。

 その貢献感を得るための手段が「他人から承認されること」になってしまうと、結局は他者の望み通りの人生を歩まざるを得ません。承認欲求を通じて得られた貢献感には自由がない。

 たとえあなたを嫌う人がいようと「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし何をしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわない。

出典:「嫌われる勇気」|岸見一郎・古賀史健(ダイヤモンド社:2013/12)

この言葉にもある通り

別に上司からの評価がなくとも、自分の価値は自分で感じていいのです。

もっとわかりやすく言うと

自分の仕事を通して(想像上でも)笑顔になっている人がいるなら、もうそれで十分。

あなたはそれだけで価値がある存在だと思うのです。

人から嫌われるのは確かに苦しいこと。

でも人から嫌われているのは、それほど自分が自由である証拠。

自由がなければ、僕たちは他人に縛られた生き方をしてしまいます。

その生き方は幸せな生き方とは程遠いかもしれない。

だから別に上司から嫌われてしまっても構わない。

いま目の前の仕事と向き合っている自分をそのまま受け入れていい。

仕事を通して人に貢献している自分が「いま、ここ」に存在していること。

それで十分です。

まとめ

特に1番感じてほしいのは

ただ目の前の仕事に向き合っている自分に自信を持って欲しいということ。

人間関係なんてコントロールできない部分が多い。

だから職場での良好な人間関係はおまけでいい。

それよりも

仕事を通して他者に貢献している自分と前向きに向き合ってほしい。

僕はそう思います。

よければ参考にしてみてください。

kazu

自分を責めすぎないでくださいね。

Please share if you like!
目次