メンタル疾患を克服しても
その後の悩みとして、きっと多いのが仕事。
いざ転職・再就職をするにしても
- また仕事先でメンタルを崩さないか心配
- 働こうと思うけど仕事の自信がなくなっている
- 次はどの仕事を探していけばいいかわからない
といった悩みを抱えている人も多いはずです。
僕の経験上を踏まえて大まかに
メンタル疾患を克服した後の仕事探しには
このようにいくつかのポイントがあります。
今回は
メンタル疾患克服後はどのように転職・再就職活動行っていけばいいか
について解説させていただきます。
まずは焦らない環境を整える
まずは、焦って転職・再就職活動を行うことは禁物。
仕事先を焦って決めてしまうと
その職場が自分に合っていないのに入職してしまう
そんなリスクがあります。
なのでまず最初に
焦らずに就職活動を行えるような環境を整えましょう。
お金の基盤を整える
最初の一歩として
経済的な基盤つまりお金の問題を整えることです。
転職や再就職に焦ってしまう原因の多くは
きっとお金の問題だと思います。
前職で雇用保険に1年以上加入していたなら
必ず失業保険を申請しましょう。
失業保険を利用すれば、前職の給与5〜8割が毎月給付されます。
またメンタル疾患の発症による退職は
失業保険の特定理由離職者に該当する可能性があります。
特定理由離職者に該当すると
- 失業手当の受給開始時期が早くなる
- 失業手当の給付日数が増える
このように一般離職者よりも失業手当の内容が手厚くなります。
そうすれば経済的に安定したまま転職活動を行うことができます。
また退職後の支出として必ず
- 国民年金保険料
- 国民健康保険料
- 住民税
これらの支払いが来ることを忘れてはなりません。
まず二つの保険料の支払いが苦しければ市役所に行って
- 国民年金の納付猶予を申請する
- 国民健康保険料の減額申請を行う
このようにして対応します。
特に国民健康保険料の支払いは
特定理由離職者に該当すれば減額の対象となる可能性があります。
なので市役所に確認してみてください。
住民税は可能性が低いかもしれませんが
失業保険を受給していれば減免が受けられる場合がありますので
こちらも市民税課に問い合わせてみてください。
頼れる人脈を整える
他にも
- 実家に頼って衣食住を確保する
- 仕事はハローワークや転職エージェントを頼る
- 家族やクリニックと話して心理的な安心を得る
このように他者からのサポートを受けられる体制を整えることが大事。
特に仕事を再開しようと思う時期は
かかりつけのクリニックの先生とよく相談しましょう。
また転職・復職の際は決して自分1人で行うのではなく
- 転職エージェント
- 転職サイト
- ハローワーク
といったサービスをを利用して
他者からのサポートを定期的に受けることができれば
心理的にも安心して就職活動が行えると思います。
自分の強みを振り返ってみる
次に
今一度自分の強みを振り返ってみてください。
その際には
- 前職で何を学んできた?
- 学生時代や研修時代は何を学んできた?
これらの質問を自分に当てはめて考えてみてください。
例えば僕の場合では
- 前職で何を学んできた?
これまで病院で働いてきた。この医療機関での経験が今度は地域のクライアントが抱える健康の悩みにも役立つかもしれない。
- 学生時代や研修時代は何を学んできた?
これまでの勉強では数学の分野を楽しく勉強していた。これが経理やデータ作成などに貢献できるかもしれない。
そしてこれらの自分の強みは
就職した後の仕事のやりがいにもつながります。
自分の強みがどうしても見つからない…
と感じているのであればこの本を読んでみてください。
離職期間を強みに変えるポイント
もし休職していて
離職期間が長いと再就職に不利になるんじゃ…?
と思うのであれば、ぜひ知って欲しいことがあります。
それは
ブランクも説明の仕方によっては強みになること。
つまり
離職期間から得た教訓を次の仕事にも生かしたいと伝えるのです。
例えば、長い離職期間も
- もう一度自分を振り返ってキャリアアップを模索していた
- 経歴を棚卸しして自分にしかない専門性を再確認していた
- 自分の強みと理念がマッチする企業をしっかり吟味していた
- 家庭の育児や介護を通して改めて人と生きることへの責任を知った
などが言えます。
つまり弱みだと思うことも言い方・考え方次第で長所になるのです。
早く再就職することにこだわらず、自分のペースを守りながら
しっかり時間をかけて就職活動を行ってみてください。
メンタル疾患になったことへの強み
そして転職活動の際は
休職した事実もできるだけ包み隠さず言うようにします。
この時も説明の仕方によっては強みにもなります。
ポイントはここでも
過去を包み隠さず事実を言いながら
そこから得た教訓を伝えて、次の仕事に生かしたいと伝えること。
例えば、僕が考えた例でいうと
前職では会社の期待に応えようと一心不乱に頑張っていた。そうしたら自分のことが二の次になり、体調を崩すことになってしまった。
今は全快して全く体調に問題はないが体調を崩しても尚、この仕事に魅力を感じている。
この経験を通してまた体調を崩すことの無い様、日頃のストレス管理を行いつつ、社会人として更なる成長をして、御社に貢献していきたい。
と話せます。
ちなみに僕は
メンタル疾患で体調を崩した経験も強みになると思っています。
実際に体調を崩して医療というサービスを受ける側に立てた。
つまりクライアント側に立ったおかげで、サービスを提供する側の自分を客観的に見つめることができた。
そして精神的に追い詰められた自分を経験できたからこそ、今度は同じように精神的に追い詰められそうになっている人に寄り添える。
と言えると思います。
自分に合った働き方を見つける
最後に
自分に適している働き方
を見つけていきます。
きっと多くの人は
- 正社員かいいか?
- それともパートがいいか?
- どんな職場で働く方がいいのか?
このように悩んでいる人が多いと思います。
こうした働き方に関しては
自分にとって適正な仕事との距離感
これをしっかり考えることが大事だと思います。
まずは自分が体調を崩した要因を考えてみること。
例えば
週5日で1日8時間以上の勤務に疲れ切ったのであれば
週3〜4日だけのパート勤務が合っているかもしれない。
残業や仕事の持ち帰りに悩んだのであれば
ご家庭も大事にしている人たちがいる職場が合っているかもしれない。
過去の悩んだ事実と正直に向き合って
自分はどんな働き方をすれば充実するのか
これをしっかり考えていきます。
働く時間も多様に考えてみるのもいいと思います。
僕は正社員としてフルタイムで働くこと以外にも
- 本業以外にも副業にもチャレンジしてみたい
- 週3〜4日働いて後はプライベートを充実させたい
- 通院もしつつ自分のペースを守りながら働きたい
といった明確な理由があるならパートで働くのもいいし
一定期間フリーランスとして働くのもいいんじゃないかと思います。
反対に明確な理由がなければ正社員フルタイムで働いてもいい。
自分の体調に不安があるなら、まずはパートから入って
徐々に勤務時間を増やしてフルタイムを目指す方法も考えられます。
こうして自分の体調とよく相談しつつ
家族やクリニックの先生ともお話ししながら
自分に合った仕事との距離感を見つけていきましょう。
まとめ
体調を崩すほど頑張ってきた人はきっと努力家です。
それほど頑張ってきたのであれば、きっと優しい人になれると思います。
僕はメンタル疾患を通して
自分の弱さを自覚できた人は強いと思っています。
弱い人は何もできないのではなくて
弱い人だからこそできること、見える世界がある。
世の中のほとんどの人が何かしらの弱みを持っています。
だからこそ弱い人は自分と同じように弱みがある人たちを
親身になって理解して真摯に寄り添える力がある。
弱いことは強いのです。
よければ参考にしてみてください。
焦らず自分に自信を持っていきましょう。